トキの保護活動についての本を読みました。
⇒ 朱鷺の遺言 (文春文庫) :小林 照幸 著 ~ Myブログ:あとりえ「パ・そ・ぼ」の本棚とノート
朱鷺の遺言 (文春文庫) 小林 照幸 / 文藝春秋 (2013-03-08) / 802円
2020/11/09 追記
美の壺 選「大空に舞う トキ」 を見て、この本のことを思い出し、記事に追記・修正をしました。
素晴らしい本です。読んだのはずいぶん前ですが、すごく感動したのを忘れません。
Kindle版もあるので、絶版になることはないと安心しました。 また読みたい本です。
2020/01/05 、再放送 2020/11/08
NHK 美の壺 選「大空に舞う トキ」
1月5日 日曜 NHKEテレ1 午後11時00分~ 午後11時30分
飛んだ時に見せる美しいトキの翼の色
▽「とき色」の着物に染織家が桜の枝で挑む!
▽世界中で上演された上海歌舞団の舞台「朱鷺(とき)」。プリンシパルが4年かけてみいだしたトキの表現とは?
▽佐渡の土で、トキを制作し続ける陶芸家のレリーフ紹介!
▽原点は日本最後のトキ「キン」。日本画家がトキを絵の中で飛ばす!
▽かつて日本の空から消えたトキ。復活を支えた教師が記録した、貴重な映像公開!
トキを観察しその生態を調べ続けた佐藤春雄氏。 トキへの愛の思い出を息子さんが語ります。
貴重な観察記録が、その後の日本と中国のトキの保護に役に立ったそうです。
今では、自然環境が改善され、400羽以上の朱鷺が空を舞うようになりました。
保護活動を続けた方々はどんなに嬉しいことか、トキの美しさが一層胸にしみます。
この番組のエンディングでは、『2040年東京の空を舞うたくさんの朱鷺の姿』 が写真になっています!。 現実になればどんなに嬉しいことか!
~ ~ ~ ~ ☆ ~ ~ ~ ~ ☆ ~ ~ ~ ~
2018/9/26
NHKTVで、朱鷺が田んぼで餌を食べたり、木にたくさん止まっている様子を見ました。感動です!
検索したら こんなニュースがありました。
『中国のトキつがい動画公開 11年ぶり提供で新潟・佐渡に 2018.10.18 15:42 共同通信』
中国から提供された国際保護鳥トキのつがいが17日、新潟県佐渡市の佐渡トキ保護センターに到着。環境省が18日 2羽の動画を公開した。同省によると、2羽は雄の「ロウロウ(楼楼)」と雌の「グワングワン(関関)」。
中国のトキ 11年ぶりに新潟へ 2018年09月26日 19時11分
安倍総理大臣の中国訪問に向けた調整が進むなか、中国側が譲渡する2羽のトキが11年ぶりに来月にも新潟県の佐渡トキ保護センターに引き渡されることがわかりました。
日本側へ譲渡されるのは、中国内陸部、陝西省洋県の専用施設で飼育されている2羽のつがいのトキです。
日本政府の関係者によりますと、2羽のトキは、早ければ来月中旬にも新潟県佐渡市の佐渡トキ保護センターに引き渡されるということです。 野生のトキが絶滅した日本では、これまで中国から5羽のトキを譲り受け、繁殖や野生復帰の取り組みが続けられてきましたが、両国関係の悪化に伴い、中国からのトキの提供は2007年を最後に途絶えていました。
そうした中、日中平和友好条約が結ばれてから40年となることし、安倍総理大臣と中国の李克強首相との首脳会談でトキの供与が合意され、引き渡しの具体的な日程が調整されてきました。
5羽の子孫による交配では遺伝的な多様性が失われるおそれがあるため、新たなつがいが引き渡されることで、安定した繁殖への期待が高まっています。
安倍総理大臣の来月の中国訪問に向けた調整が進むなか、日中友好のシンボルとなっているトキの引き渡しによって、両国関係の改善に弾みがつきそうです。
~ ~ ~ ~ ☆ ~ ~ ~ ~ ☆ ~ ~ ~ ~
2014/05/06 追記 うれしいニュース
『自然界で育ったトキに2世が初めて誕生』
野生トキにひな誕生、放鳥3世初確認 自然繁殖が軌道に: 日本経済新聞社
~ ~ ~ ~ ☆ ~ ~ ~ ~ ☆ ~ ~ ~ ~
2014/4/30 記
小林 照幸の 「死の貝」を読んで、他の本も読みたくなりました。
野鳥が好きなので、「朱鷺の遺言」を手に取りました。
出だしは、のどかな佐渡の風景。地元の人も見かけることが少ないというトキ。
佐藤春雄氏は毎朝、観察を続けその生態を調べる真摯な高校の先生。
登場人物の心あたたまる会話に、トキの美しさが重なります。
最初の当たりを読んでから、すこしづつ読み進めたので、読み終わるまでずいぶん時間がかかりました。
それにしても すごく感動する内容の本です。
絶滅に向かう朱鷺を何とかしようとする地元の高野、佐藤、宇治さんの生き様には頭がさがりました。
暖かく見守る家族のエピソードにも、著者の温かい視線が感じられます。
一方、無関心だったり利害の一致しない住民と、環境の変化。
やっと保護活動が始まっても、行き違う学者や行政と地元で活動する人々。
やがて、佐渡(日本)の朱鷺は全個体の捕獲、ケージでの人工的な飼育が行われますが・・・、 もはや時遅し、日本の朱鷺は、次世代を残せなくなるのでした。
驚いたのは、中国の活動です。
やはり絶滅しそうだった朱鷺を救い、確実に数を増やしています。
日本のやり方を他山の石として、自然の中での保護・繁殖と人工飼育の2本立ての効果的な方法が功を奏したそうです。
人々の意識を変え、朱鷺の棲む環境を農薬汚染や環境開発などから守ったこと、
人工飼育・繁殖の技術が研究され成功したのは、 国家プロジェクトとして大きな力で、経済的にも、行政的に推進されてたからでしょう。
とても、PM2.5 の国とは思えません。(^^ゞ
日本に送られてきた中国の朱鷺(種としては日本産と同じ)が、苦労の末 飼育・繁殖に成功したのは、本当にうれしい奇跡です。
本書では、全個体捕獲の直前、5羽の朱鷺がねぐらの木に止まる様子が、「朱鷺の遺言」として描かれ、涙・・・。
朱鷺を、命あるものとして慈しみ、並大抵の苦労ではない活動をし続けてきた登場人物たちには胸を打たれます。
感動的だが、寂しく すこし申し訳ない気がしながら、読み進んでいきました。
今では、人工飼育の朱鷺が自然の中に戻され、繁殖し子供を育てるようになりました。 関わってきた多くの人の悲願「佐渡に舞う朱鷺」が見られるのは、夢のような素晴らしいことです。
本書の巻末には、著者「小林 照幸」のあとがきとして、本文のその後の経緯が綴られています。 明るい未来、過去の反省と今後の課題など ずっしり手応えがある内容です。
ぜひ多くの人に読んで欲しい本です。
~ ~ ~ ~ ☆ ~ ~ ~ ~ ☆ ~ ~ ~ ~
イベントでゲットした トキ と ペンギン の ラバーキーホルダー
⇒ 2012/12/7 野鳥クイズ&スタンプラリー参加 ~ Myブログ「パそぼのあれこれフリーク:Part2」
→ トキ (朱鷺、鴇、学名:Nipponia nippon) - Wikipedia
・ トキ飼育繁殖センター|展示動物紹介|園内ガイド|いしかわ動物園
・ 県民生活・環境部 佐渡トキ保護センター - 新潟県ホームページ
・ トキの森公園 「
トキの森公園」は、佐渡島の中央部に広がる国中平野の東側、新穂地区にあり、公園には 「トキ資料展示館」と「トキふれあいプラザ」があります。
「トキふれあいプラザ」は、2013/3/30オープン
・ 人とトキのかけはしになる|一般財団法人セブン‐イレブン
会長の高野毅さんが生まれ育った集落・生椿(はいつばき)は、佐渡で唯一ともいえる豪雪地帯にあった。
高野さんの父・高治さんは、トキの保護活動が本格化するずっと前から、生椿でトキの餌場作りに尽力してきた人物だ。
高野さんは、高治さんがしていたように、生椿で米作りをしながら、トキの餌場の確保に努めることになった。・・・
→ 「生椿 佐渡」で Google 検索